ヘルスステーション~医学生向けページ~

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地域に出る医療系学生へSeries〜イントロ〜

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これから、“地域に出る医療系学生へSeries”を更新していきます。

 

地域とは、地域の病院見学から、自治会の健康教室、在宅医療の見学といった医療と関わりのあるところから、地域のイベントや地域の日常といった医療だけではない場面、また、自分の家、家族、親戚の集まりなんかも含まれるかもしれません。

そのような場で地域の方々から、「腰が痛いんだけど、どうしたら治るかねぇ」「がんが心配なんだけどどうなんでしょう?」なんていう風に、親しくなればなるほど、聞かれることになるでしょう。(医療系学生の宿命ですよね。)

 

上の画像は、医学生を例に、6年間で医療知識をどのようにつけていくかを図示したものです。

低学年のころは、もちろん基礎医学の学習が中心となり、5・6年といった高学年になると、先ほどの質問に答えられるような地域の方に求められる知識がついてきて、答えられるようになっていきます。一方、おおよその目安ですが、1~4年の病院実習が始まらない時期は、学生にとって地域に出やすいチャンスとなり、5年以上で病院実習で忙しくなると、なかなか地域に出るチャンスがなくなっていきます。

 

例えば、地域医療に興味のある一年生、「どんどん地域に関わっていきたいのだけれど、医学生とはいっても医療の知識ほとんどなく、地域に出ていろいろ聞かれても答えられない…」そんな思いで、結局大学の授業と部活だけで終わってしまい、気づいたら5年生、地域にでられるチャンスを失ってしまいました…

なんてことにならないようにしたいのです。

 

一年生でも、「ヘルステみたから大丈夫!どんどん地域に出て行こう!」と自信をもてば、地域にいかなければ得られない様々な学びを得られるとともに、地域の人の役に立つこともできるかもしれません。

 

そこで、地域の人に求められるであろう症候学を、見やすい形でヘルステで紹介して行こうと思います。

 

内容については、私たちの経験+国民生活基礎調査における有訴者率の高い主訴 

について紹介していきます。

具体的には、

小児…鼻が詰まる・鼻汁、せき・たん、かゆみ、骨折・捻挫・脱臼

成人〜老年…腰痛、肩こり、体がだるい、手足の関節痛、頻尿、頭痛、きこえにくい、もの忘れ、手足の動きがわるい、高血圧、糖尿病、眼の病気

 

などについて取り上げていこうと思います。

(編集:りゅ)