医師国家試験の受かり方②
② 年度別の過去問で3年分は、周辺知識までしっかり深めておく事。さらに10年分は触っておく事。
前回の①では臓器別、分野別学習について書きましたが、それらの知識がついた前提で②をするとより効率的です。①が点数の大半です。受かるためには②はおまけみたいなものです。それでも貴重な1点ですので、余裕を持って受かりたい人はおろそかにしないようにしたいです。
1番大事なのは、直近3年分をとにかく研究する事。一問一問解きながら、「問題文に書いてあるここの部分ってどうなんだろう」とか、「見方を変えてこう聞かれたらどうする?」とか、考えながら進めていきます。必ずノートにまとめよ、とまでは言いませんが、時間的余裕がある人は、見える化するためにやってもいいと思います。私は直近2年分はノートにまとめました。
“研究”となると、自分の力だけでは及ばない事もあります。次はどう出るか?トピックスや出題者委員の先生の背景も踏まえながらの予想的観点も必要となってきますので。そこで、予備校の講座などを参考にすることはおすすめです。私はMECのサマライズが参考になりました。また、③でも言及しますが友達の力を借りる事も有用です。
もうひとつ、10年分の過去問は触っておく事。これについては、「そこまでやるか?」みたいな賛否両論があると思いますが、私はしっかりと回数別として、必ずやった方がいいと思います。時間がなければ、深めなくても解くだけでOK。気になるところだけ深めましょう。媒体については、QB onlineでも、medu4でも、とにかく簡単に検索できる時代になっています。
10年分とはいえ、今までにやったことのある問題もたくさんあるだろうし、勉強してきた人であれば、1週間でやりきれます。
大学受験でも、これまで数多に解いてきた医学部の試験でも、大体は過去問をやってれば通ってきたと思います。それは医師国家試験でもしかり。ならば、過去問を中途半端な量で終わらせる理由はありません。本当に受かりたいのであれば。
追記:「予備校の力を借りる」について、何を使ったらいいかの個人的な感想を書いておきおます。medu4は、「国家試験に受かること」に向けて、一直線に、とても効率的に勉強ができるといった印象です。対してMECは、国試だけでなくその先研修医になること、さらに上級医になることまでも見据えた講義を受けることができます。受験を効率的に攻略することにモチベーションが湧くか、医者になった自分を具体的にイメージできることがモチベーションにつながるか、その違いで選ぶというのも1つではないでしょうか。どっちが良いとかではないですね。その他の予備校に関しては、分からないので他の先輩などにきいてください。
(編集:りゅ)